コーヒーやお茶で歯が黄ばむのは何故?
コーヒーや紅茶、緑茶をよく飲む方は歯が黄ばみやすいと言われていますが、
なぜコーヒーや紅茶、緑茶を飲むと歯が黄ばんでしまうかご存知でしょうか?
コーヒーや紅茶、緑茶にはポリフェノールという成分が含まれています。
コーヒーやお茶を飲むと歯が黄ばんでしまう原因はこのポリフェノールです 。
ポリフェノールは植物が作り出す抗酸化物質で、コーヒーやお茶だけでなくワインやココアにも含まれています。
(※白ワインは関係ないと思っている方もいるようですが赤、白関係なくワインをよく呑む方も歯が黄色くなりやすいのでご注意を!)
このポリフェノールが、どうやって歯の黄ばみの原因になるのでしょうか?
まず下記の歯の構造図をご覧ください↓
↑のように歯は内側から歯髄(歯の神経) 、象牙質 、エナメル質 という3層 で構成されています。
さらにエナメル質は無色透明な有機質の薄い膜(ペリクルと呼ばれています)でほぼ全域を覆われています。
ペリクルには、「 エナメル質の保護」という機能と「 エナメル質の脱灰を抑制し、再石灰化を促進する」機能を持っています。
しかし、同時にペリクルは細菌が付着しやすく、歯垢が溜まりやすい場所でもあります。
コーヒーやお茶を飲むと、このペリクルにコーヒーやお茶に含まれているポリフェノールが付着し、ペリクルと結合することで色素が定着して歯を黄ばんでしまうのです。
また、歯の表面を覆っているエナメル質は非常に硬い物質ですが酸に弱く溶けやすいという性質があります。
コーヒーは酸性飲料(お茶も弱酸性飲料)なので酸で歯の表面が傷ついてしまうため、その隙間に色素が入り込み吸着してしまうため、歯が黄ばんでしまうのです。