ホワイトニング歯磨き粉ってどんなもの?

ホワイトニング歯磨き粉とは?

歯の黄ばみやくすみが気になるとき、自宅でのケアとして役に立つのがホワイトニング歯磨き粉です。

ホワイトニング歯磨き粉には、本来の白い歯に導く効果が期待できますが、その種類は様々。どのような種類や特徴があるのでしょうか?

ホワイトニング歯磨き粉の特徴は?

ホワイトニング歯磨き粉は、普通の歯磨き粉に比べ、歯の黄ばみやくすみへアプローチする成分が強化されているのが特徴です。

歯科医院で行うホワイトニング施術が根本からの漂白とすると、ホワイトニング歯磨き粉は、表面にこびりついた頑固な汚れを落とす美白ケアのようなもの。主にステインと呼ばれる歯の着色汚れや、タバコのヤニ汚れのケアに効果的です

ステインは、食べ物に含まれる色素がタンパク質と結びつき、しっかりと歯へ染みついてしまった頑固な着色汚れのことです。ステインがたまった歯の表面は本来の白さを失い、黄ばみや黒ずみが目立つくすんだ状態になってしまいます。

ステインやヤニが原因の歯のくすみは、ホワイトニング歯磨き粉を継続的に使うことで、本来の白さやツヤを取り戻す効果が期待できます

一方、生まれつき歯の色が黄色っぽい場合や歯の変質による黒ずみ、薬の副作用や病気が原因の変色などは、ホワイトニング歯磨き粉では対応ができません。
その場合は歯医者さんで相談しましょう。

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ホワイトニング歯磨き粉の種類と成分

一口にホワイトニング歯磨き粉と言っても様々な種類がありますが、そのアプローチは大きく3つの方法に分かれ、この3つが単独のタイプと、複合されたタイプがあります。

①歯の表面を磨く研磨剤(清掃剤)で汚れを落とす

1つ目は、歯の表面についた汚れを細かな粒子(研磨剤/清掃剤)で磨いて落とす方法です。

日常的な汚れを落とす力は強いものの、ただ表面を磨いているだけなので、時間をかけて染みついてしまったステインやヤニを落とすことは難しくなります。

また、最近の研磨剤は歯の表面を傷つけづらいものが主流となっていますが、強く磨きすぎると歯のエナメル質に細かな傷がつき、歯のツヤが失われ、かえって汚れがつきやすくなってしまうこともあるので注意が必要です。

②着色汚れを浮かせる美白成分を利用する

2つ目は、研磨剤を使わず、着色汚れを吸着して浮かせるような美白成分を利用するものです。

研磨剤と違って歯の表面を傷つける心配が無く、頑固なステインやヤニにも効果が期待できる方法です。

③歯質を強化する成分で歯のツヤを出す

3つ目は、歯質を強化するフッ素やハイドロキシアパタイトなどを使い、歯の表面にツヤを出してくすみをケアする方法です。

歯の表面の細かな傷によってくすんで見えているケースには向いていますが、頑固な着色汚れを落とす働きとは異なります。

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ホワイトニング歯磨き粉の美白成分とは?

研磨剤以外の美白成分とは、どのようなものがあるのでしょうか?

・ポリリン酸ナトリウム
食品添加物としても認められている安全性の高い成分で、歯科医院のホワイトニングでも使用されます。歯の着色汚れを吸着し、表面をコーティングして汚れのつきにくい歯に導く働きがあります。

・メタリン酸ナトリウム
・ピロリン酸ナトリウム
ポリリン酸ナトリウム同様に、頑固な着色汚れにアプローチする成分です。

・PAA(ポリアスパラギン酸)
アミノ酸の一種で、タンパク質と結びついた汚れを浮かせてはがす作用が注目されています。

・ポリエチレングリコール
着色汚れを除去する力に優れ、とくにヤニ汚れに有効とされている成分です。

・リンゴ酸
ピーリング化粧品にも使われるリンゴ酸には、歯の美白効果も期待されています。

・植物エキス
タンパク質を分解する酵素の含まれたパパイヤエキスや、歯の清浄作用があると言われるココナッツオイルなど、植物性の美白成分が配合されている場合もあります。

この他、各製品によって配合されている美白成分は様々です。

また、むし歯や歯周病のケアも同時にできるもの、口臭を抑えるものなどもありますので、目的に応じて選びましょう。